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小さなころから、父の影響で「BE-PAL」や野田知佑の本をよく読んでいました。自宅近くの川が淀川という全くきれいではない川でしたから、いつしかきれいな川への憧れが増していったように思います。
大学の時に入ったサークルで、初めて四国の四万十川をカヌーで下った時のこと。瀬に入る直前の流れが少し早くなったところで、透明度が高いために自艇の影が底に映り、まるで空を飛んでいるかのような感覚になったことがあります。最高の体験でした。
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徳島の日和佐川に潜った時も、魚がよく見える透明度の高い川に興奮しました。海もそうですが、やっぱり透き通った水が視覚的には最高なのです。基本的に「非日常を感じさせるもの」が大好きな私は水の中の普段目にすることもない光景を目の当たりにすると興奮するようです。
泳ぎが苦手なくせに海や川に行って潜っちゃうのはそういう理由からなのです。
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今年は子どもたちを海に誘っても「いや~」とつれない返事。泳ぎができない彼らにとっては足の届かない海は相当怖いようです。なので川なら即OK。というわけで南アルプスのふもとの大武川へやってきました。
このあたりはこういった水に触れられる公園がいっぱいあるし、きれいな川も多いし最高です。
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空は晴天、空気は澄んで山もくっきり、そよそよ吹きわたる風。抜群の天気なのに、なのに…。
気温は25℃。湿度も低い。
普通に過ごすにはこれ以上ない気候も、川で遊ぶには寒いのです。
きれいな川のデメリットは水が冷たいこと。
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ほんの1時間ほどで息子、「寒い、寒い」とギブアップしました。
お父さんはそれまで足だけ水に浸かって子どもの様子を見守っていたので、「え、もう?」と拍子抜け。
せっかく来る途中に長袖ラッシュガードを買ってきたのに。悔しいので子どものゴーグル取り上げて水の中を頭だけつけて覗いたら、首にかけてたタオルがずぶ濡れ。「めっちゃきれいやで。ちょっと休んでもう少し遊ぼう」と誘っても、切れたスイッチはもとには戻りません。
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この後は公園内のアスレチックで遊んできました。
身に覚えがあるので、子どもにとって親の気持ちを汲むのは大変なのはわかりますが。
来年こそは…。
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