すだち酵母のパンでました。

田舎のパン屋さん
「季節の酵母パンすだち」が登場しました。
このシリーズは季節の果物などで酵母を起こし、シンプルなフランスパンにしています。
見た目はかなり地味ですが、しっとりもっちりとした食感と酵母によって異なる風味が特徴です。
いつも当店のスコーンを使っていただいている神前のcafe noukaさんから自家栽培のすだちをいただいたので酵母を起こしたところうまくいきました。「農薬どころか何も手を出してないので間違いなく安全(笑)」と太鼓判のすだちです。
旬の果物で酵母を起こすと、出来上がった酵母液はその果物らしい香りがぷんと漂うものですが、パンになったとたん嘘のようにその香りは飛んで、小麦の香りしかしないことも少なくありません。
ですが、今回のすだちに関してはパンそのものから香りがたち、口に含むと確かに柑橘の香り、味わいが感じられます。これが「すだち特有の香りか?」と言われると「はい」と断言するほど嗅覚に自信があるわけではないわたしですが、そんな鼻でもわかるくらいのいい香りです。
野菜や果物が入っていたり上にのっているならいざしらず、パンそのもので季節を感じられるってなかなかありませんよね?これが自家製酵母の魅力の一つです。
ご自身でパンをつくったりされる方は旬の酵母の香り、味をご存知かもしれませんが、大抵の方はおそらく初体験かと思います。まずは何もつけず、焼きもせず、スライスしたものを鼻で味わい、舌で香ってみてください。

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