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今回の帰省の主な目的の一つは法事です。そしてそれにともないみんな集まる機会だし、いつできるかわからないから、と総勢11名での家族旅行へ行きました。
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場所は富士山のふもと「富士山温泉 ホテル鐘山苑」。亡くなったおばあさんが好きだったホテルということで慰霊にもぴったりの場所です。眼前に富士山がそびえたち、10階の展望風呂からの眺めは最高です。とはいえ、その姿を拝めるかどうかは運しだい。特に夏場は雲がかかることが多いようですが、今回初日は写真のような状態でした。日内でもタイミングによっては雲が晴れてたり隠れてたりです。
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この展望風呂は夜と朝で男女入れ替わり制です。わたしは二日目の早朝に入ってきました。早朝は朝日が富士山の山肌にあたって赤く見えるのだそうです。ところが、目覚めたときにはすっぽり雲に隠れていました。運ですからね。少々がっかりしつつも風呂へ行き、しばらく眺めておりました。すると、雲がほんの少し晴れてきて朝陽が当たるではないですか。たしかに昨日観たのと違って山肌が赤い。昔から「赤富士」という絵画が多く描かれていますが、こういうことだったのか、と納得。残念ながら風呂から写真はとれませんのでありませんが、登山道も見えるくらい近くで堪能できました。
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お風呂の他、庭園散策、宴会、太鼓ショー観覧、縁日イベント、と盛りだくさん。安宿での素泊まりに慣れている身にとっては夢のような場所です。わが子はいとことはしゃいで常にアドレナリンが出っぱなしで興奮しまくりでした。はしゃぎまくる子どもたち、それを微笑ましく眺める大人たち。あんまり意識したことはなかったけれど、年長者と子どもたちがこうしてひと時を過ごす時間、タイミングってなかなかとれるものではありません。仕事や学校が忙しかったり、体調が整わなかったり。もっとも障害になるのは大人たちの人間関係かもしれません。
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実は今回の旅行は、前回の年忌法要についで2回目なのですが、こうして集まれることの貴重さを今回痛切に感じました。あと何年かずれたら、なかったかもしれない。子どもたちにとっての財産ともいえる思いでを作ってあげることができなかったかもしれない。自分自身の父が数年前他界し、子どもたちにあまりおじいちゃんとの思い出作りをさせてやれなかったからなおさらそう思うのかもしれません。
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旅行にかぎらず、ちょっと無理してでも今しかできない体験を子どもたちにはさせてやりたいと思ったひと時でした。旅行を企画してくれた妻のおじ、おば夫妻には大変感謝しています。
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