明智戻り岩

亀岡市にゆかりのある大河ドラマ「麒麟が来る」が好調ですね。
亀岡には明智光秀にまつわる史跡がたくさんあり、当店のある集落には「明智戻り岩」と言われる場所があります。今日はその「明智戻り岩」についてちょっと紹介します。

「明智戻り岩」は亀岡から池田へ抜ける国道423号法貴峠のちょうど上ったところ、法貴谷川の川沿いにあります。国道からは峠を登ったところに明智橋という橋があり、戻り岩の案内標識があるので、その存在を知っている人はいるかもしれません。
10年ちょっと前にこちらに越してきたときに一度歩いて見に行ったことがありますが、以来ほとんど訪れることはありませんでした。
今年から明智光秀を主人公とする大河ドラマが始まることになり、ちょっと気がかりがあって一昨年の秋に見に行ったくらいです。

2018年7月。4日から6日までここ法貴でも雨が3日間降り続きました。「平成30年7月豪雨」です。
町内を走り池田へと抜ける国道423号では法貴峠で崖の崩落のほか、路肩くずれが2件。
山の中を見てもたくさんの木が倒れているのがすぐにわかりました。
この災害後、案内標識があるところも倒木だらけで、戻り岩への歩道は通行止めになっていました。はた目にもとても近づける様子ではありません。

崖崩れ直後の現場

川が倒木でせき止められていると、台風などで増水した時に鉄砲水になる恐れがあるため、2018年10月、川の状態を見に行きました。
以前川沿いに続いていた歩道(というより山道)は倒木だらけで道もよくわからなくなっていました。傾斜が急な個所もあります。結構危険だなぁと思いながら登って行くと、ちょうど「南無妙法蓮華経」と刻まれた岩の手前でかろうじて残っていた道も川の流れで削り取られ通行不能になっていました。
この時は「上からは通行止めだし、これでは戻り岩は見れないなぁ。大河までには整備するんだろうか」と思いながら引き返しました。
しかし、2019年年末になっても明智橋のところから見る限り、その後も整備することもなくそのままの状態が続いていました。

川と岩の間の歩道が完全にふさがれている

2020年が明けて配達が再開し、国道を通ったときに明智橋のところがやけにスッキリしていることに気づきました。倒木は切られ、以前のような車一台か二台停められるようなスペースが出現しています。いよいよ大河がはじまったこともあり、行政もようやく手を入れたのかもしれない。これは確認せねば、と思い立ち、先日娘とどうなっているか見てきました。
下からだと結構急斜面を歩かないといけないのは知っていたので国道を山の上まで行って明智橋のところに車を停め歩きました。

明智橋より戻り岩方面

以前は無残な倒木だらけだったところは重機で道が復旧されています。まだ川や山側斜面にはところどころ切り株や倒木が見られるものの大人二人が通れるくらいの幅は整備されていました。
歩いていくと非常に大きな岩が立ちはだかります。こちらが「屏風岩」と呼ばれるものでしょうか。立て看板にはこう書いてあります。


「明智戻り岩
摂津と丹波を結ぶ峠道に大きく立ちはだかるこの大岩は、屏風岩と呼ばれていました。
天正十年(1582)六月一日、明智光秀が織田信長より豊臣秀吉の中国攻めの援軍を命ぜられて丹波亀山を出発し、先鋒が屏風岩に達したところで急遽京都本能寺へその鉾先を変え後戻りしたことから、後世に「明智戻り岩」と呼ばれるようになったと言われています。
また、一説には光秀が丹波攻めに際して、この岩まで進軍し駒を止めて斥候を出したところ、この先には討つべき敵はいないとの報告を受けたので、引き返したことによるとも言われています。
この谷には、屏風岩のほかに天狗岩、駒繋石、法華岩といったように名付けられた巨岩が多くみられます。この法華岩は享徳三年(1454)に「南無妙法蓮華経南無法主日蓮大聖人」の題目が彫られています。」


屏風岩(たぶん)

この岩からもう少し歩くと、以前は通ることのできなかった箇所に差し掛かります。
左手にはもう一つ「南無妙法蓮華経」の文字が刻まれている岩があるのですが、その上に大きな岩があり、まるで山の上から落ちてきてここで止まったかのようです。
実際落ちてきたのかは定かではありませんが、土砂や倒木が落ちてきたのは確かなようでこの箇所で山道は寸断されていたのです。
今も完全には戻っておらず、それまでの道より少し下がった位置が整理されているといった感じで歩くことができます。ただ、増水時は水に浸かりそうです。

法華岩(たぶん)。上から岩が落ちてきている?
上を見上げる

立て看板にあるように、岩にはそれぞれ名前があるようですが実際どれがどれだかはよくわかりません。
「南無妙法蓮華経」題目が彫られた岩も2つあるのでどちらが法華岩かわからないのです。でもおそらくは立て看板のあるところの壁のような岩が屏風岩で、上から落ちてきた?岩の下にある岩が法華岩ではないかと推測します。ちなみに文字は前者の方が大きく刻まれています。

コチラの明智戻り岩へはいちおう「法貴谷ハイキングコース」というもののルートに入っているようです。
ただ、先述したように豪雨被害によりハイキングコースは倒木などがあり、ただでさえ傾斜のきつい部分もあるため危険です。道もわかりづらいです。
もし明智戻り岩に興味がありましたら今回私が行ったように国道沿いの明智橋のところに車を停めて見に行かれるのがおすすめです。
大阪方面からでしたら国道423号で京都精錬所を過ぎた後の連続曲がり角を過ぎ、バイパス工事の工事個所が途切れるあたりに案内があります。
通り過ぎてしまうとUターンできるところが山を下りるまでありませんのでご注意を。
亀岡方面からだと法貴峠というヘアピンカーブが連続する峠を上がりきったあと右手にあります。こちらも通り過ぎるとしばらくUターン箇所がありませんのでご注意ください。

大河でクライマックスにさしかかると見学者が増えるのではないかと案じています。車は2台くらいしか停められませんので興味のある方は今のうちに来られたほうがよいと思います。
ハイキングコースからのルートはまた時間を見つけ確認しておきます。もし歩きやすくなっていれば、当店を起点に歩いていくのもよいかもしれません。ベーグル、スコーンが携行食にいいかもしれません。

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