続・窯作り近況

おはようございます。すっかり秋になってしまいましたね。

近況です。

まだ格闘中です。左官作業がメインですが、下の写真のようにステンレス板を加工したり、鋼板を組み立てたり、持ってる技能、知識のフル活用です。何したって慣れたころに終わるんでちっとも上達しません。

それぞれすべての技が未熟なわけですが、総動員するとこんなものも作れるんです。

チャンバー室

これはチャンバー室と名付けている部分。

窯から出てきた熱気が一旦たまって煙突へと向かうところです。この部分があることで流れがスムーズになる、という狙いと、煙道を作る工程の省略です。

本当はレンガ等で作りたかったんですけど作りが少々ややこしくなるのと、アーチに結構負荷がかかってしまうのでステンレス板を加工して箱みたいなのをつくりました。溶接できないので針金で結合してます。

どんどん積み上げる

ドームの上には前の窯から取り出した耐火煉瓦(セリ型含む)を張り付け、そしてその周りにセメントレンガを積み上げています。合わせて18㎝以上の蓄熱部としています。

ご覧のようにセメントレンガは目地なし。工程の省略と、レンガの重みで支えられるとの見立てです。

ロボットのよう

レンガを積み上げただけ、と聞くと不安に思うかもしれませんが、普段の使用では全く問題ないと思います。熱で動いても知れてますから。

問題は地震です。ただ、目地があっても大きな地震では動きますけどね。

これに対応するためワイヤーメッシュで覆い、それを山型鋼で抑え、太めのステンレス線で固定しました。これで少々の地震なら崩壊することはないでしょう(大地震はいずれにせよ崩壊の可能性がある)。

この蓄熱部をわたしは「コア」と呼んでます。このコアの外側に断熱部を作ります。あとは断熱部と煙突の取り付けにて完成となります。

極力目地を使ってませんしレンガも水に浸してないので乾燥に長期間取らずに済むと思ってます。万一ヒビが入っても想定内の作りをしています。

完成しだい、様子見ながら火をゆっくりと入れ、温度の上がり具合を確認してテスト焼成の運びです。

非常にお待たせしておりますがあと少し、お待ちください。

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