前提を変える

ようやく制作にかかったものの…

おはようございます。

今日も暑そうですね。疲れはたまってきているものの熱中症にもならず健康状態は良好です。

毎日毎日作業しているものの歩みはゆっくりとしています。いくら計画を綿密に立てても想像しきれないことというのはでてきますから仕方ないと言えば仕方ない。

毎月のように同じ作業をしているなら別ですがほとんどはじめてに近い作業となると所要時間の見積もりも難しいです。

あんまり開き直るとどんどん遅くなりそうですので、自分に鞭打って頑張ってます。

今薪を入れる部分、バーントンネル、ヒートライザー部の制作をしています。再利用の耐火煉瓦が2種類あって微妙にサイズが違うのが困りましたね。

昨日建材屋さんに教えてもらったのですが、どうも東京サイズというのがあるらしく、そちらはJIS規格より若干小さいらしいのです。昔からあるサイズなのでだいたいどの事業所も東京サイズとJISサイズの2種を作っているのだそうです。

これは耐火煉瓦に限らず赤レンガでもそのようです。畳の規格が「江戸間」と「京間」で違うのと同じ感覚かなぁと思いました。

専門の人と話をすると新しいことを学べるので面白いです。

今回この部分のレンガ積みは目地なしでやってます。ちょっとした実験でもあります。

耐火煉瓦の目地というと耐火モルタルというものを使います。一般的にはヒートセットといって熱を加えることで硬化するものです。もう一つエアーセットというのがあってこれは乾燥により硬化するタイプです。

前の窯がこのエアーセットモルタル使用でした。ヒートセット使うほどには温度が上がらないからです(たしか800℃で硬化)。

でも目地をしたからといってクラック(ひび)が入らないわけではなく、崩れるときは崩れるのです。で、崩れたときにこの中途半端に残った目地の残りが非常に扱いに困る。普通レンガの目地にするモルタルはかなり固くなって接着力も強いのですが。

そんなわけでしっかりとお互いの摩擦力を活かせる構造であれば目地なしでも大丈夫ではないか、という仮説のもと今回は目地なしでいくことにしました。

弱そうなところは鉄筋や針金、山形鋼などで補強しますが、基本崩れたりいがむものと考え、直しながら使うスタンスをとろうと思います。目地ない方が補修もしやすいですし。

昔の石垣もそんな感じで積んでありますしね。

「煉瓦は動くもの」「ひびは入るもの」という前提。前提を変えればモノゴトへの取り組み方も変わります。

さて、今日もレンガワークがんばります。

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